社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 志摩学園のご紹介

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 志摩学園とは?

 義務教育が終了したあとの自閉症の人達が安心して過ごせる生活の場、活動場所はほとんどありませんでした。 そこで自閉症児・者の親が、昭和57年に福岡県自閉症児者親の会にて自閉症者施設の設置希望者を募り、親亡き後に、また学校卒業後に生活していく場として施設を作る活動を始めました。県・地元を中心とした熱心な支援のもと、自閉症者施設としては全国で初めて国県費により設立された施設です。
 昭和61年2月に知的障害者更正施設(入所)として、主に自閉症及び自閉的傾向を持つ成人の人たちのための居住型施設として開設しました。
 志摩学園は全国でも数少ない、自閉症の専門施設(利用者の約9割)であるため、自閉症に特化した取り組みを行っているのが特徴です。
 施設では29名の職員が従事し、50名(男性40名、女性10名)の利用者の方が入所しています。(※平成24年6月現在。)

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 施設での取り組み

 施設では、居住型施設の機能を生かした、日常生活、作業(仕事)、余暇、健康、地域参加等の様々な場面において支援活動を行っています。
 特に作業を中心とした生活の中で、クッキー作り、廃油石鹸作り、箸入れ、自立課題などの作業を行っています。
 19年11月より施設完結型の支援ではなく、地域の中での暮らしの実現として、糸島市役所志摩支所敷地内の旧物産販売店舗を糸島市より賃借し、出張所という形態で「ふたば作業所」を開設しました。
 現在、「ふたば作業所」では、廃油石鹸作り、箸入れ、自立課題を行っています。
 また、基本的な取り組みとして、個別支援と障害特性を考え生活環境をわかりやすく整えることで混乱や不安のない環境下での自立支援を目指しています。
 支援については、まず始めに自閉症という障害、その人をよく知ることを出発点にしています。そのため、実習生やボランティアにも事前または当日に必ず自閉症の講義を行い、利用者に配慮した対応を行っています。 食事に関しては、20年5月より全面業務委託に移行しています。

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 施設の支援について

 志摩学園では、TEACCHプログラムのアイデアと応用行動分析を用いた支援を中心に行っています。

「TEACCHプログラムとは」
 自閉症及び関連するコミュニケーション障害の子供と大人のための治療と教育の略です。(Treatment And Education of Autistic And Related Communication Handicapped Children And Adults)自閉症やアスペルガー症候群など自閉症スペクトラムの人の療育に最も多く用いられている方法です。
 自閉症の人たちの感じ方や見方を尊重して、視覚的に分りやすい環境を整えること(構造化)で、教育の成果を挙げようとするプログラム(視覚的な理解は強いが、聴覚情報の処理が弱いという特性があるため)であり、技法ではありません。
 ノースカロライナ州立大学精神科のショプラー教授が開発したプログラムで30年以上に渡って同州において実施されている福祉教育制度であり、「障害や弱点を治そう」という発想ではなく、弱点を個性のひとつとして全人格を認めて(文化として)行こうという信念が、この制度の隅々に行き渡っています。
「応用行動分析とは」(ABA)
 応用行動分析は、観察し、確かめながら、新しい望ましい行動を教えていく方法です。最初に行うのは、「行動」とその「状況」をセットで考えるということです。「状況」に「行動前のできごと」と「行動後のできごと」の2つがあります。
 応用行動分析はマネージメントするときに大変有効な方法であり、障害のある子どもたちや自閉症の子どもたちの生活上のスキル獲得や向上、不適応行動の改善の促進に非常に効果的な方法であることが、実証されてきています。TEACCHプログラムにも、応用行動分析に基づくプログラムや支援方法が組み込まれ実践されています。

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 地域への活動

 これまで無料の相談(保護者・学校関係者など)、シンポジウムや定期講座、公開講座の開催、講師派遣、志摩町の広報誌の編集委員としての参加及び記事の掲載、糸島地区特別支援教育研究連盟との勉強会参加、関係機関や団体の研修受け入れなども積極的に実施しています。

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 志摩学園の自閉症者に対する考え方

 TEACCHの基本的な自閉症者に対する考え方である、自閉症という障害特性を「個性・文化」(色々な異文化が世界にはあります)として捉え、普通の成人にするのではなく「自閉症の成人」として社会の一員として生活していくことを目指しています。そのため支援についても「できること」を増やし、障害特性から「出来ないこと」は助けるというスタンスで支援にあたっています。
 私たちもできないことは社会の様々な場面で助けてもらって生活しています。

目指すのは自閉症という障害の克服や私たちの文化に全て合わせるのではなく、自閉症の文化と私たちの文化が歩み寄りながら共生していける事です。

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 施設概要

【名 称】 社会福祉法人 のぞみの里 障害者支援施設「志摩学園」
【所在地】 福岡県糸島市志摩馬場1079番地の1
【電話番号】 092-327-2929【FAX】 092-327-2930
【経営主体】 社会福祉法人 のぞみの里
【理事長】田坂健二  【管理者】末原浩之
【設置年月日】 昭和61年2月
【定員】 50名

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 基本理念

 利用者が自立した日常生活又は社会生活を営むことが出来るよう、「生活支援」、「作業支援」、「余暇支援」、などを通して、健康で自立した生活が営めるよう支援を行なう。
 支援にあたっては利用者の意思及び人格を尊重し、常に利用者の立場に立ったサービスの提供に努める。

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 志摩学園の沿革

昭和57年 6月 福岡県自閉症児者親の会にて自閉症者施設設置希望者を 募る。
8月 施設造りの組織発足会の名称を「福岡県自閉症者施設設置準備会」とする。
昭和58年 5月 法人名称及び事務所所在地を決定。法人名「のぞみの里」施設名「志摩学園」とし、事務所所在地を「糸島郡志摩町馬場1079番地の1」とする。
昭和59年 11月 施設整備費国庫負担金(補助金)の内示通知を受ける。
昭和60年 1月 志摩学園建設工事に入る。
9月 社会福祉法人「のぞみの里」の認可決定。
昭和61年 6月 知的障害者更生施設(旧法では「精神薄弱者更生施設」)
志摩学園開園(定員50名)
平成 4 年 7月 中央競馬社会福祉財団・九州馬主協会の助成を受け、多目的ホール「のぞみの家」鉄骨2階建建設落成。
平成 5 年 3月 中央競馬社会福祉財団・九州馬主協会の助成を受け、「車庫・倉庫」鉄骨2階建建設落成。
平成 11 年 9月 既存施設改築及び重度棟建設落成。
平成 12 年 4月 知的障害者居宅生活支援事業の一環として、知的障害者短期入所事業を開始。
平成 15 年 4月 児童短期入所事業開始。
平成 17 年 10月 自活訓練事業を利用者4名で実施。
平成 18 年 3月 グループホーム「メイプルタウン」を福岡市西区下山門に開設。4名の利用者が地域での生活を始める。
日中一時支援事業を開始
平成 19 年 2月 グループホームを福岡市西区泉に引っ越す。
名称を「メイプルタウン泉」に変更する。
平成 20 年 5月 福岡市西区今宿に生活介護事業所「そよぎ今宿」を開設。
12月 福岡県障害児等療育支援事業を開会。

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 志摩学園支援内容

1
支援室

利用者への支援に関する諸業務を行う。
【内容】
 (1)支援を行う上での、職員に対する支援(アドバイス・ケース会議・勉強会)
 (2)個別支援計画、月間支援計画、モニタリング等の点検、指導

2
生活支援部会

利用者の身辺自立及び社会的自立を目標に、個々の利用者の能力に応じた、支援を生活全般において行う。
また、居住棟においては、衛生面、清掃など環境美化の徹底を図り、快適な生活空間の提供に努める。

3
作業支援部会

構造化された作業環境及び利用者間の相性も含め人的環境に配慮した個別支援に重点を置いて実施。新規作業として「クッキー工房 萌黄の種」でのクッキー作りと販売を行っている。
●作業所
【1】ふたば作業所(出張所)
   ①生産班 : 石けん作り(廃油固形石けん、プリン石けん)
   ②受注班 : 箸入れ
【2】園内作業
  ①クッキー工房「萌黄の種」 : クッキーの製造販売
  ②自立課題 : ワークシステム等を活用して自立して課題に取り組んでもらう事を目標とする。

4
余暇支援部会

学園生活において、利用者の気分転換や嗜好品の購入、心身のリフレッシュと余暇時間充実のために、楽しむ機会の提供、社会性の習得に努め、利用者の豊かな生活を目指す。
【1】定期外出部門
  ①余暇外出   ②誕生者外出   ③1日外出、半日外出
【2】行事参加外出部門
  ①スポーツ行事
   7月:福岡県障害者水泳記録会               9月:福岡市障害者水泳記録会
   10月:ふれあいカーニバルいとしま             2月:糸島地区駅伝大会(ミニマラソン部門)
  ②季節行事:クリスマス会、おたのしみ会、バーベキュー交流会
  ③クラブ活動

社会福祉法人のぞみの里 志摩学園 - 志摩学園での日程

■日 課
7:00 起 床 検温 ・ 髭剃りなど
8:00 朝 食 歯磨き ・ 磨きなおし ・ 排便チェック
9:00 - = 職員ミーティング =
9:30 作業移動準備 ふたば作業所送り
10:00 作 業 開 始 -
11:00 作 業 終 了 ふたば作業所迎え
12:00 昼 食 歯磨き ・ 磨きなおし
13:15 作業移動準備 ふたば作業所送り
13:30 作 業 開 始 -
16:00 個 別 活 動 おやつ ・ 喫茶(水・土・日・祝日はジュース)
16:30 入 浴 ・ 塗 薬 ふたば作業所迎え  ※ 木)皮ふ検査・体重測定
18:00 - = 夜勤者引継ぎ =
19:00 夕 食 歯磨き ・ 磨きなおし ・ 排便チェック (※ 土・日・祝日)喫茶
20:00 - 就 薬
21:00 - 塗 薬
22:00 消 灯 -
■一週間の日程
作業 ・ 職員会議 ・ 支援員会議 ・ 保護者会(月1回) 作業 ・ 個別活動
作業 ・ 歯科検診(月2回) 作業 ・ 個別活動
作 業 作業 ・ 個別活動
作 業 作業 ・ 皮ふ検査 ・ 体重測定 ・ 個別活動 ・ クラブ活動
作 業 作業 ・ 個別活動
自由活動 ・ 余暇外出・シーツ交換
自由活動 ・ 余暇外出

先頭に戻る